藍染の襤褸と着物で作ったコート/着物リメイク

襤褸で作ったコートのアイキャッチ画像 リメイク

久しぶりの投稿になります。一気に寒くなりそうですね。住んでいる地域によって冬の訪れは違うかもしれませんが、皆さん冬支度は進んでいますか?
寒い冬も防寒しながら“綺麗”や“おしゃれ”を忘れず過ごしていきたいです。

どのように使用しようかと悩んで、なかなか使えず保管してあった「襤褸」のはぎれ。
ようやくデザインが決まり完成いたしましたのでご紹介いたします。

藍色に染められた襤褸の布

いま日本の伝統的な布として世界で注目されている襤褸

襤褸(ぼろ・らんる)の歴史は江戸時代(1603ー1868年)から始まります。
その時代に藍色に染められた布は、当時は鮮やかな色だったことでしょう。真っ青な空や海のような色。
それが今や擦れた味わいのある色に変わり、長い年月の間にこの布は色んなドラマを経て今に残されているのですね。そう考えると粗末にしたくないという気持ちにさせられます。

それで、じっくりとデザインを考え、合わせる着物を選びました。

襤褸のはぎれを使って作ったフードコート

合わせた着物は、男物の紬です。襤褸の生地はややざっくりとした木綿のため、女性のしなやかなきめこまやかな絹着物と合わせても馴染まなかったんです。
この濃紺色の紬はやや艶もあり上質な絹なので、素朴な襤褸の素材を引き立ててくれました。

そして、この襤褸の柄が大胆でモダンなので、男前なコートに仕上げたいと思いました。

襤褸のはぎれを大胆に貼り付けた


裏地も男性用の着物の裏地を使用しました。手描きの風景画は、印刷とは違う味わいがあります。
コートを脱いだ時も目を引きます。

裏地の絵柄


こちらは只今、ヤフーオークションに出品中です。

「襤褸 フードコート」と検索していただけると商品が出てくるかと思います。
どうぞご覧くださいませ。