秋の着物コーデ完全ガイド|大島紬リメイク作品と季節柄の意味

2種類の大島紬からAラインワンピース 作品ギャラリー

これまで 「LIPONE」 の作品をエキサイトブログにてご紹介しておりましたが、このたびHPを持つことになりました。たくさんの方の応援に感謝しております。

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また、日々のお役立ち情報なども発信していけたらと考えております。
これまでのように多くの方に見ていただけると嬉しいです。

商品を手にした方に喜んでいただけるよう、丁寧な縫製を心掛けております。
過去の作品は、以前のエキサイトブログに残していますので、
ご覧いただければと思います。

どうぞよろしくお願い致します。


ところで、日本には、はっきりとした四季があります。

春は桜が咲き、夏は青い空と緑が広がり、秋は紅葉が山や街を彩り、冬は雪景色
季節ごとに自然や暮らしの表情が変わることが、日本の四季の魅力ですね。
着物にも日本の四季が色や柄で表現されていて、季節の美しさを楽しめるんですよ。

「秋」の着物は、深みのある色合いや季節の草花文様が美しく落ち着いた上品さを楽しめるのが魅力です。

この記事では、秋物着物の特徴、面白いなと思ったコーディネート術をご紹介します。

そして、日常やお出かけ時に着用できる素敵な洋服にリメイクしてみましたので、最後までご覧くださいね。

秋の着物の特徴とは?

色合い

秋は「深みのある色」「落ち着きのある色」の季節です。
例えば、紅葉色(えんじ・朱・黄土・山吹)深緑・藍・茄子紺・栗皮色・焦げ茶
灰みのあるニュアンスカラー(薄葡萄色・鳩羽色など)
夏の明るさから、少しずつ「温かみ」と「深み」に移っていきます。

秋の代表的な柄、その意味と由来

◆ 萩(はぎ)→ 9月~10月

意味・象徴:謙虚、優しさ、秋の訪れ
由来:『万葉集』でも多く詠まれた秋草の代表格で、宮廷文化で「秋の七草」の中心的存在。
やわらかい曲線の枝葉は女性のしとやかさを表せる。

◆ 菊(きく)→ 9月~10月(9月の重陽の節句にも関連)

意味・象徴:長寿、不老不死、高貴
由来:中国では「仙人の花」とされ、不老長寿の象徴として日本へ伝来。
日本では皇室紋章にも用いられ、「高貴さ」「生命力」の象徴。

◆ 紅葉(もみじ)→ 10月半ば~11月末

意味・象徴:季節の移ろい、成熟、豊穣
由来:平安時代から紅葉狩りが貴族の雅な行事とされ、和歌や絵巻に多く登場。
秋そのものを表すため、10〜11月の季節感を強く伝えます。

秋の模様
紅葉と菊の模様

◆ 銀杏(いちょう)→10月~11月

意味・象徴:生命力、繁栄、長寿
由来:いちょうは樹齢が千年に及ぶこともあり、生命力の象徴。
社寺に多く植えられたことから神聖な木ともされます。

◆ 葡萄(ぶどう)→ 晩夏〜初秋

意味・象徴:子孫繁栄、豊穣、吉祥
由来:つるが伸び、実が多くつくことから吉祥文として人気。
葡萄唐草は中国・西アジアとの交流を示す文様で、古くは正倉院宝物にも見られます。

◆ 秋草文(あきくさもん)→9月~10月(初秋〜仲秋)

(萩・女郎花・葛・桔梗・撫子・ススキなどを組み合わせた柄)
意味・象徴:風雅、調和、しなやかさ
由来:平安の公家文化で愛された「秋の七草」をまとめた優雅な文様。
季節の景色をそのまま衣に映した趣があり、古典柄として広く用いられます。

◆ 亀甲(きっこう)

意味:長寿、安定、繁栄
亀の甲羅の六角形。平安貴族の装束にも使われた格式ある柄。

◆ 七宝(しっぽう)

意味:円満、人の縁、調和
円がつながって広がる模様で、「四方=世界中」に縁が広がるという意味も。

◆ 市松(いちまつ)

意味:繁栄、発展
江戸時代の歌舞伎役者・佐野川市松が愛用したことから名がついた柄。
連続する升目は発展の象徴。

◆ 青海波(せいがいは)

意味:平穏、吉運、永続
穏やかに広がる波を表し、「未来永劫続く幸せ」を象徴。

“意味”を意識すると、コーディネートにストーリー性が生まれ、季節感や品格もぐっとアップしますよ。

秋コーディネートの一言アドバイス

明るい色の着物なら「深い色の帯」を合わせて秋らしさをプラスしてみてください。
逆に濃い色の着物には「柔らかい色の帯・帯揚げ・帯締め」で重くなりすぎないように調整することもできます。
素材は、紬や綿麻、ウールを選びましょう。

柄の“物語”をリンクさせる

柄同士の意味を「物語」でつなげると、とても粋に見えます。

◎ 例1:秋の自然を描く
着物:秋草
帯:月に兎
帯揚:金茶(夕暮れの色)

→「秋の野に昇る月」の情景が出来上がります。

◎ 例2:吉祥づくし
着物:菊
帯:七宝
帯締:赤(祝い色)

→ お祝いの場にぴったりなコーデ。

◎ 例3:ストーリーで遊ぶ

着物:葡萄(豊穣)
帯:ワイン色の抽象柄
→ ワインの季節=秋を軽やかに表現。

日本の四季を考えながらコーディネートを楽しんでみてください。

秋物の着物からリメイクしてみました!

紅葉と菊の柄のワンピース

秋の代表的な柄の着物からリメイクした、長袖のワンピース
落ち着いた雰囲気に仕上げました。
真珠のネックレスをすれば華やかがプラスされます。

紅葉と菊柄のワンピース
紅葉と菊柄のワンピース

うさぎ柄のワンピース

うさぎが描かれた着物
うさぎが描かれた着物

うさぎが描かれた着物を使ってリメイクしたワンピースとポーチです。
冷たい空気に変わる季節、カーディガンを羽織ってもいいですね。

うさぎ柄の着物からワンピースとポーチ
うさぎ柄の着物からワンピースとポーチ

大島紬のワンピース

2種類の大島紬をパッチワークにしました。
ゆったりしたデザインですが、付属のウエストベルトを結ぶとメリハリのあるワンピースになります。
日常のちょっとしたお出掛けにも着用できます。

2種類の大島紬からAラインワンピース
2種類の大島紬の柄
使用した2種類の大島紬

プルオーバー

絽の着物は夏の着物ですが、8分の袖にしたのでインナーにヒートテックを着用するとオールシーズン活用できますよ。
透け感があるのでインナーの色を変えることでいろんなコーディネートを楽しめます。

絽の着物からプルオーバー
絽の着物からプルオーバー後

秋は短い季節ですが、この時期も楽しく過ごすために参考にしていただけると嬉しいです。