ご自宅に黒留袖(くろとめそで)はありますか?
結婚式などの祝福の場で、一度は着たこと見たことはあるのではないかと思います。
そのような大切な節目にそっと寄り添ってきた大切な着物を洋服へとリメイクするのには格の差があって難しいなと思いました。
ですが、あえてシンプルなデザインのコートに仕立てることで、黒留袖の気品を残しつつ、普段のお洋服にも違和感なく合わせられる一着になりました。
着る機会があれば着物という形で保管しておきたいですが、タンスに眠らせておくだけなら再び袖を通して感謝を表すのも一つだと思います。
この記事では、黒留袖の特徴について解説と、リメイクした素敵な作品をご覧いただけたらと思います。
黒留袖の特徴とは?
全体は深みのある黒で統一され、一番の特徴は、柄が裾にだけ入ることです。控えめながらも華やかな印象になり、この配置には、主役を立てつつ場を祝うという意味合いも込められています。
描かれる柄は、お祝いの気持ちを表す吉祥文様が中心です。
たとえば、
松・竹・梅は長寿や繁栄を、
鶴や亀はめでたさや永遠を、
御所車や扇は華やかさや幸せを表しています。
どれも、人生の節目にふさわしい意味をもつ文様です。

色使いは、黒地に映える金・銀・白、やわらかな差し色が多く、刺繍や金箔、友禅などの技法によって上品に表現されます。華美になりすぎず、静かな美しさを感じさせるのも黒留袖ならではです。
このように黒留袖は、祝福の想いと職人の技を丁寧に織り込んだ着物なので、それから作られる洋服も一段と素敵に仕上がるに違いありません。
黒留袖からリメイクしました!
人生の節目を彩ってきた一枚が、装いを変えながら、これからもそっと日常に寄り添うものにしたいと思いました。
裾に込められていた上品な意匠や、黒留袖ならではの深い黒の美しさを大切に残しながら、現代の装いに自然となじむデザインに仕上げました。普段の装いにも特別感を添えてくれる一着です。
黒留袖からコートへ

襟元のデザインー 襟を広げてすっきり見せることもできますし、合わせを深くして襟を小さくすることもできます。
袖口ー 折り返し可能なデザインにし、ご自身の袖丈に合わせて調整ができます。
右にはシームポケット

刺繍や金箔、鶴の絵付けは華やかさと品が合わさったものです。

このように広げてみると華やかさが一目瞭然。

着用して360度どこから見ても絵柄が美しいです。

ストールマフラー
別布でお作りしたストールはボタンの留め方や合わせ方によって、大きく広げて華やかにも、すっきりと小さくまとめることもできます。
軽くて手触りが良く、くったりとした質感。他の洋服にも使えるので一枚あると重宝します。

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大切に受け継がれてきた着物が、形を変えてこれからも長く愛されますように。
そんな想いを込めたリメイクコートです。